カメラの話をしているとに必ず出てくる『絞り』ですが、初心者の方にはなんのことかわかりませんよね。

背景をボカすためには『絞りを開放で〜』とか、よく聞くが
そもそも絞りのことがよくわからん…



もうとにかく簡単に教えて!
この記事ではこんな疑問にお答えします。
絞りについて理解すると、一眼レフならではのボケを作ることができます。
また、絞りをコントロールすることで、ボカしたりピントを合わせてたり表現の幅が一気に広がります。
一眼レフでプロっぽい写真が撮りたいという初心者の方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。
- 絞りとは
- どんな時に調整するか
- 調整の目安は?
絞りとは


絞りとは、別名『F値』とも呼ばれ、このF値が変わるとピントが合う範囲が変わります。
レンズの側面を見ると数字が書いてあり、『F値』がいくつか確認することができます。
このレンズは『24-105mm 1:4 DG φ82』と書いてありますよね。
1:4の4の部分がこのレンズのF値ということになります。


『F値』が小さければ小さいほどボケて、大きくなれば背景までピントが合った写真が撮れます。
また、明るさにも影響があり、『F値』が小さければ小さいほど明るく、大きくなれば暗くなっていきます。
少しややこしくなってきたので、『F値』が変わると何が変わるのか表を見てください。
F値か変わると… | 小さい | 大きい |
---|---|---|
ピントが合う範囲 | 狭い=ボケる | 広い=ボケない |
明るさ | 明るい | 暗い |
シャッタースピード | 速い | 遅い |
レンズの値段 | 高い | 安い |
ポートレートのような主役を際立たせ、背景をボカしたい場合は数値を小さくし、逆に壮大な風景や集合写真のようにボカしたくない時は、数値を大きくします。




一眼レフでは、絞りを自分で決めれるAモードという撮影モードがあります。これが使えると、ボケ感を自分でコントロール出来るようになります。
Aモードについて詳しく知りたい方はこちらの記事を見てみてくださいね。


絞りの構造
そもそも絞り(F値)を調整するとは、どんな構造で、何が起こっているのでしょうか?
レンズの内部には光の量を調整するためのカーテンのような役割の絞り羽根と呼ばれる部分があります。
この羽が動いて、真ん中の黒い穴を大きくしたり(F値=小さい=開放)、小さくしたり(F値=大きい=絞る)することで、レンズを通る光の量を調整しています。


表の中で少し触れましたが、絞りを調整すると、シャッタースピードへ影響を及ぼします。
絞りを調整することで穴が大きくなったり小さくなったりした結果、光を取り込める量が変わるのでシャッタースピードが変わってしまうのです。
光の量が多く取り込める=シャッタースピードが早く出来る
光の量が減る=光を取り込むのに時間がかかるので、シャッタースピードは遅くなる
絞り設定の目安


私の個人的なざっくり目安です。
ボカしたい時:数字を小さく


ポートレートなど主役を引き立てたい時に使います
全体にピントを合わせたいとき:数字を大きく
集合写真など、みんなの顔全体的にピントを合わせたい時


風景をカリッと撮りたい


まとめ
絞り『F値』を理解してコントロールできると、写真の出来がまた一段と上がりますよね。
- 絞り=F値
- F値の知り方
- F値を小さくすると
- ボケる
- 明るくなる
- シャッタースピードが速くなる
- レンズの値段が高くなる
- F値設定の目安
- 主役を目立たせたい時:レンズの一番小さいF値
- 集合写真でみんなの顔にピントを合わせたい時:F8
- 風景写真で全体のピントを合わせたい時:F11〜14
僕の経験上、なんかいい写真撮れた!となったのは、これが一番大きな要因だった気がします。
ぜひとも始めたてのうちから色々試してみてくださいね。
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