始めたばかりの人は時に35mm換算ってなんのこと?
何をどう換算してるの?
自分のカメラは換算する必要あるの? と悩んだ経験はありませんか?
私も悩んでいた人の一人です。

この言葉の意味や計算方法がわからないと、会話が食い違ったり、間違ったレンズを買ってしまいます!
そうならないように、今回は35mm換算について簡単に解説していこうと思います。
この記事を読むとこんなことが分かります。
- 知っていないと何が起こるの?
- 35mm換算とは
- どうゆう人が換算する必要があるか
- 計算が面倒な人向け。よく使う焦点距離の換算表
- なんでそんなことが起こるのか
それでは行ってみましょー!
分からないと起こる食い違い


写真の話をしていると、『この写真は何mmのレンズで撮った』という会話になります。
この場合、あなたの使ってるカメラのセンサーがフルサイズなのか、APS-Cなのか、マイクロフォーサーズなのかで画角が変わります。画角がなぜ変わるのかは後ほど触れますが、とりあえず同じレンズでも写る範囲が違うんだなと思ってください。
例えば僕が、



この写真は50mmのレンズで撮ったんだ〜



ヘぇ〜、良い写真だね!
(ハルの中:じゃあ50mmの焦点距離のレンズで撮った写真なんだ!僕も50mmのレンズ買ってこよ!)
数日後…



なんか思ってたより全然画角が狭いんだけど!
となってしまいます。
この場合は、フルサイズを使っている僕は50mmで撮ったら50mmの画角なのですが、ハルさんはAPS-Cのカメラを使っていますので、実際には75mmの焦点距離で撮った写真ということになります。
こんな感じで気づかないところで話が食い違ってしまうんですね〜
これを無くすためにあるのが35mm換算という基準があるんです。みんながこの基準を知ることで、画角の話をするときに使ってるカメラの差に左右されず同じ感覚で話ができるようになります。
ではハルさんは何mmのレンズを買うべきだったでしょうか?
結論から言うと、33mmの焦点距離のレンズを買う必要があります。
なぜ33mmになるのか?
詳しく解説したいと思います!
35mm換算が必要な人
まず誰が換算する必要があるのか?ですが、結論から言うと、フルサイズ以外のカメラを使っている人は換算が必要になります。
なぜかと言うと、35mm換算は別名、フルサイズ換算とも言われるように、フルサイズが全ての基準だからです。
換算するための簡単な式がありますので、これを暗記してしまえば問題ありません!
APS-Cのカメラを使ってる場合


エントリー機でよく使われているAPS-Cセンサーの場合はレンズの焦点距離を1.5倍すると35mmフルサイズと同じ画角になります。例えばさきほどの例では
・50mm(焦点距離)×1.5=75mm(フルサイズに換算した焦点距離)
なので、逆に50mmの画角で撮りたい場合は、
・50mm(撮りたい焦点距離)÷1.5=33mm(カメラのセンサーに換算した焦点距離)
となり、レンズの焦点距離を33mmにします。ややこしいですね〜
マイクロフォーサーズのカメラを使ってる場合


OLYMPUSやPanasonicで使われているマイクロフォーサーズというさらに小さいセンサーの場合、単純にレンズの焦点距離を2倍すると簡単に換算が出来ます。同じく先ほどの例で、
レンズの焦点距離を35mm換算した画角を言いたい時
・50mm(焦点距離)× 2 =100mm(フルサイズに換算した焦点距離)
画角合わせたレンズの焦点距離を知りたい時
・50mm(撮りたい焦点距離)÷2=25mm(カメラのセンサーに換算した焦点距離)
かなりややこしくなってきたので換算表を作ってみましたのでぜひご参考にしてください!
換算表
よく使いそうな焦点距離に絞って表を作成しました。
自分のカメラのセンサーサイズを調べて覚えてしまいましょう!
レンズの焦点距離 | APS-C (Canon以外) | APS-C (Canon) | マイクロフォーサーズ |
---|---|---|---|
倍率 | 1.5倍 | 1.6倍 | 2倍 |
8mm | 12 | 12.8 | 16 |
12mm | 18 | 29 | 24 |
14mm | 21 | 22 | 34 |
17mm | 26 | 27 | 34 |
35mm | 53 | 56 | 70 |
50mm | 75 | 80 | 100 |
70mm | 105 | 112 | 140 |
100mm | 150 | 160 | 200 |
150mm | 225 | 240 | 300 |
200mm | 300 | 320 | 400 |
250mm | 375 | 400 | 500 |
300mm | 450 | 480 | 600 |
400mm | 600 | 640 | 800 |
500mm | 750 | 800 | 1000 |
600mm | 900 | 960 | 1200 |
理由その① 35mmの由来


昔はフィルムカメラが主流でした。そのフィルムの幅が35mmであることから由来しています。
35mmフィルムの写る部分(36mm x 24mm)と同じサイズのセンサーが、現在のフルサイズのカメラにセンサーに使われています。


昔は35mmフィルムしかなかったので、50mmと言ったら50mmでしたし、200mmと言ったらみんな200mmでした。
その後時代が進化して、センサーサイズの小型化軽量化が進んだ結果、焦点距離と画角の差が出てしまいました。それでも同じ感覚で話が出来るように35mm換算が生まれたんですね。
理由その② センサーサイズの違い


センサーとは、カメラの中にあるレンズから取り込んだ景色を画像データに変える部分です。
昔でいうフィルム部分ですね!このセンサーの大きさが違うと写る範囲が変わるので、同じ焦点距離のレンズでも画角が変わってしまうんです。
センサーサイズと画角の違いを図解してみました!


このような感じで同じレンズでも、受け止めるセンサーが小さいことで角度が変わって写せる範囲が変わるんですね。
まとめ
この記事では、初心者が最初につまずく35mm換算について計算方法や換算表、仕組みを解説しました。
- センサーがフルサイズ以外の人は換算が必要
- 換算の計算方法
- APS-C : レンズの焦点距離 x 1.5 (Canonは1.6)
- マイクロフォーサーズ:レンズの焦点距離 x 2
- 35mm換算の由来は昔のフィルムのサイズ
正直ややこしいです。私もAPS-C機を使っている時代は毎回計算していました。
しかもせっかく揃えたレンズは、もしフルサイズに移行した時に同じ画角にはなりません。
が、しかし!最初からフルサイズを買ってしまえば、換算する必要はないしレンズも無駄にならないんですね〜
大きなセンサーを乗せたカメラは本体が大きくて重くなってしまいますので、自分のスタイルに合ったカメラを最初に選ぶのが結局良いんだと思いますが、私は最初からフルサイズをおすすめします。
時代が進化してセンサーが小さくても綺麗な写真は十分撮れますし、カメラ本体もレンズも小さく出来て持ち運びに最適ですよね!計算さえ覚えれば全然問題無いので、ぜひ検討してみてください。



個人的には長く続けるならフルサイズがおすすめ!


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