RICHOのGRⅢxを購入して一ヶ月が経ちました。
完全に「常に持ち歩くカメラ」として毎日ポケットに入っています。
写真を撮りに行くぞ!という時はフルサイズの一眼レフ EOS 6D markⅡを持っていきますが、さすがに普段から持ち歩くこともできないですよね…
気になった瞬間や、ちょっとした日常も綺麗に残せたら…
そんなきっかけから、最初はフジフィルムのX10というカメラを買いましたが、思ったよりもレンズが出てていて、ちょっとポケットには大き過ぎました。見た目もかっこいいし、ズームもできて良いカメラなんですが、やっぱり絶対条件は「スッとポケットに入って常に持ち運べるカメラ」ということ。
普段から写真はiPhoneでよく撮りますが、GRⅢxの40mmという画角やAPS-Cセンサーの画質、アップデートで追加されたネガフィルム調の色味に惹かれて今更ながら購入に至りました。
結論から言うと、評判通り最強のスナップシューターでした。もう手放せません。
先日、ワシントンD.Cとニューヨークに行ってきた作例と共に使ってみた感想を紹介します。
最初はスタンダードなブラックを探したのですが、どこも在庫切れで…
2021年に発売されたカメラなのにすごい人気ですよね。
たまたま在庫のあったボディがメタリックグレーのUrban Editionを購入しました。黒もかっこいいですが、ニューヨークの都市的な風景に馴染むカラーリングで結果的に気に入っています。
黒いリングも付属するので落ち着いた雰囲気にした時は付け替えて気分転換できます。

主なスペック

まずは主なスペックを紹介します。
注目すべきはやはりこのサイズでAPS-Cのセンサーを搭載していることで、小さいカメラでも一眼レフと同じ画質で撮ることができます。
F2.8の単焦点レンズ、3軸手ぶれ補正、表には書いていませんが、電源ボタンを押してから撮影までの時間が短いことですね!
項目 | 詳細 |
---|---|
本体サイズ | 約109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く) |
重量 | 約262g(バッテリー、SDメモリーカード含む)、約232g(本体のみ) |
レンズ構成 | 5群7枚(非球面レンズ2枚) |
焦点距離 | 26.1mm (35ミリ判換算で約40mm相当) |
F値 | F2.8~F16 |
撮像素子 | 23.5mm×15.6mm(APS-C) |
有効画素数 | 約2424万画素 |
感度 | ISO100~102400:オート(下限値/上限値/低速限界値設定可能)、マニュアル |
シャッタースピード | 1/4000~30秒 (絞りによる制限 F2.8:1/2500秒まで、F5.6以上:1/4000秒まで)、 バルブタイマー(10秒~20分)、バルブ、タイム |
手ぶれ補正 | 撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正) |
静止画 | ファイル形式:RAW (DNG) 14bit、JPEG (Exif2.3準拠)、DCF2.0準拠 色空間:sRGB、AdobeRGB 記録サイズ:【3:2】L(24M:6000×4000)、M(15M:4800×3200)、S(7M:3360×2240)、XS(2M:1920×1280)、【1:1】L(16M:4000×4000)、M(10M:3200×3200)、S(5M:2240×2240)、XS(1.6M:1280×1280) |
動画 | ファイル形式:MPEG4 AVC/H.264 (MOV) 記録サイズ:Full HD (1920×1080、60p/30p/24p)、音声記録: 内蔵ステレオマイク 記録時間: 最大4GBまたは最長約25分、内部温度上昇時は自動終了 |
記録媒体 | 内蔵メモリー(約2GB)、SD/SDHC/SDXCメモリーカード(SDHC、SDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応) |
電池寿命 | 撮影可能枚数:約200枚再生時間:約180分 |
GRⅢとの違い

最初に発売されたGRⅢとの違いはレンズの画角だけです。
GRⅢ :28mm
GRⅢx:40mm
GRⅢxはレンズが大きい分2mm程厚いようですが、外観ではほぼ見分けが付かないようです。
どちらも持っている人はリングの色を変えたり、ストラップを変えたり工夫して見分けていますね。
GRⅢではなく、GRⅢxを選んだ理由
GRⅢではなく、GRⅢxを選んだ理由は画角が40mmだからです。違いがそれしか無いので当たり前ですが笑
普段よく使うカメラとしてはiPhone11です。iPhone11の標準レンズが26mmで、サッと出せるという位置付けでは、28mmのGRⅢとは画角が被りますよね。
あとは一眼レフに標準レンズを付けてスナップをした時に、自然と40から50mmの写真が多かったことが40mmの単焦点を持ったGRⅢxを選んだ大きな理由でした。

普段の使い分けは、広角域はiPhone、標準域をGRⅢx、旅行の時はポケットにGRⅢx、肩に望遠域を一眼レフ(70-200mm)といった感じで使い分けています。
GRⅢxの良いところ


最強のスナップシューターということで、スナップに適した機能がたくさんあります。
なんと言ってもコンパクト


ポケットに入る大きさと言うところが一番の特徴ですよね。


沈胴式レンズのおかげで電源オフ時の厚さが財布と同じくらいです。そのおかげで、スッとポケットから出し入れができます。


スマホに比べても小さいので、上着の胸ポケットに入れても違和感がないです。


電源ボタンを押してから撮影までが速い
0.8秒で撮影が可能になります。
ポケットから出す動作の中で電源ボタンを押せば、被写体にカメラを向けた時には撮れる状態になっています。
手ブレ補正が優秀


センサーシフト式の4段分ですので、これがかなり効きます。
この写真も歩きながらシャッターを押したのですがブレていません。この手ブレ補正は本当に助かります。
持ちが悪いと評判のバッテリーは意外と大丈夫
他の方のレビューではバッテリーの持ちが悪いとの意見が多かったのですが、個人的には困りませんでした。
私の使い方は、撮る瞬間だけ電源を入れて、撮り終わったらポケットにしまうという動作です。
サッと出して、撮ったら電源をオフにする使い方であれば一日は問題無し。


とは言っても、電池の残量メモリが3分割なので残り1個になると急に不安になります。
突然バッテリー切れで使えなくなるのは嫌なので、予備バッテリーを1個持っておくと安心ですね。
クロップで51mm/71mmに切り替えられる
ちょうど親指のところにあるFnボタンに割り当てる頃で素早くズームすることが出来ます。
さっと出してパッと撮るスタイルなのであまり使いませんが、これ以上近づけないけどどうしても寄りたい時には重宝します。
しかし、気をつけなければならないのは、画素数が落ちることです。
画角のイメージと解像度は下記の写真を参考にしてください。


40mm
解像度:24M(6000 x 4000)


51mm
解像度:15M(4800 x 3200)


71mm
解像度:7M(3360 x 2240)
イメージコントロールで好みの色味を選べる
全部で12種類のフィルターがあります。
個人的には「ネガフィルム調」の彩度が低い感じがフィルムライクで好きです。
























GRⅢxのダメなところ
暗いところでのオートフォーカスがかなり遅い
明るいところでのオートフォーカスは問題ないのですが、暗いところに行くと急にダメです。
ISO感度を上げるとノイズが乗りやすい


40mmで撮った写真を70%拡大したところでクロップして、明るいところと暗いところを比較しました。ユーザー設定でISO AUTOの上限を3200に設定していますが、室内のような比較的暗い場面ではISOが高くなりがちです。明暗部共に800を超えてくるとノイズが気になってきますね。













オートフォーカスも暗いところでは遅いので、この辺は割り切って使うしかなさそうです。
ホコリがレンズ内に入り込みやすい


沈胴式レンズのため、ポケットやバッグに入れた時にホコリが入りやすいです。
レンズキャップを付けるとことでだいぶ改善しますが、撮るまでに外す動作が入ってしまい、機動性が落ちるので私は使っていません。



こまめにメンテナンスをして、なるべく綺麗に保っています。
作例
先日、ワシントンD.Cとニューヨークに行ってきた作例と共に使ってみた感想を紹介します。イメージコントロールは全て『ネガフィル調』を使っています。JPEG撮って出しでレタッチはしていません。
























まとめ
RICHO GRⅢxについて、購入して実際に使ってみた感想を紹介しました。
なんと言っても1番重要視していたコンパクトさは購入前に期待していた通りでした。高画質、40mmという画角、撮って出しの色味、どれを取っても期待に見事に応えてくれるカメラです。
普段の何気ない景色や出来事を高画質で切り取れるこのカメラは唯一無二の存在ではないでしょうか。それでも完璧ではなく弱点もありますが、それ以上に満足度の高い魅力的なカメラです。評判通り最強のスナップシューターでした。もう手放せません。
シャッターを押すだけですので、お子さんに渡して自由に撮ってもらうのも楽しそうですよね。



広角域はiPhoneで十分と思っていましたが、GRⅢxを使えば使うほど28mmのGRⅢも欲しくなってきます…
これからGRⅢxを購入しようと思っている人にとって少しでも参考になると嬉しいです。
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